介護の仕事を行う上でのポイント

介護の仕事は、様々な場面で気を配らなければなりません。仕事内容としては、施設利用者の日常生活のサポートが挙げられます。具体的には身支度、食事、入浴、排泄の介助があります。それぞれの介助で注意点や改善点があるため、よく理解しておきましょう。まず身支度の介助では、洗顔、歯磨き、整髪、爪切りなど身なりを整えます。洗顔はベッドや布団から離床して洗面所で行うため、水や石鹸の誤飲に注意しましょう。また、車いすを使う人は洗面台に足や手をぶつけたり挟まないように注意しなければなりません。いずれもよく観察すれば改善できます。

歯磨きでは、磨き残しがあると細菌の感染を起こしやすくなります。利用者は元々免疫力が低下している人が多いため、感染症にかかると重症化しやすく、避けなければなりません。自歯の場合は磨き残しがないかチェックし、義歯の場合はブラッシングに加えて洗浄剤を使用しましょう。整髪では櫛の使用に注意が必要です。他の利用者と櫛を使い回すと、菌が付着しやすくなります。また、力を入れると櫛が刺さってけがをすることもあります。櫛を消毒殺菌してから、優しく髪をとかしましょう。爪切りでは出血しないように爪と指の皮膚を分離させてから切りましょう。食事の介助では、手や口腔内を清潔にしてから行います。誤嚥を防ぐために姿勢を正すことも大切です。入浴の介助では浴室の床が滑りやすいため、事故のリスクが高まります。転倒防止のために、身体をしっかりと支えましょう。排泄の介助では恥ずかしがって我慢する人がいます。プライバシーを守りつつ、排泄物の状態をチェックしましょう。